インド音楽で言う「ラーガ」(詳しくは→ラーガとは?)を簡単に説明すると日本の「音階」に似ていますが、今日は日本の音階にあたるインドのラーガを探してみました!日本の音階といえば、基本となるものは「都節音階」、「民謡音階」、「律音階」、と「琉球音階」ですが、それぞれに一番近いインドの「ラーガ」が Bhinna Shadja, Bhimpalasi, Durga, とBehag だと思います。その他、ヨナ抜き音階もありますが、インドラータで似たものはBhupaliと言います。
もちろんどれも全く同じというわけではありませんが、似ているとは思います。
都節音階
似ているインドラーガは「ビンナ・シャッジャ」と言います。都節音階というと、「さくらさくら」が有名ですよね。以下、Ashwini Bhide-Deshpandeさん(1960生まれ)によるラーガ ビンナ・シャッジャ(ヴォーカル)です。都節音階に似ているかどうか、聞いてみてください。
(インド古典音楽は大抵ゆっくり始まってだんだんペースが速まって行く仕組みになっているので、冒頭のペースが遅いと感じたら、ビデオの途中からお聞きください)。
民謡音階
似ているインドラーガは「ビンパラーシー」と言います。民謡音階は上がりも下がりも5音音階ですが、ビンパラーシは上がり5音(ド、♭ミ、ファ、ソ、♭シ)、下がりは7音(ド、♭シ、ラ、ソ、ファ、♭ミ、レ)使われますので、少しだけ違いますが、それでもかなり似ていませんか?以下、Nikhil Banerjee氏(1931-1986)によるシタールでのラーガ ビンパラーシです。
律音階
似ているインドラーガは「ドゥルガー」と言います。律音階は日本の雅楽によく使われる音階ですね。また、日本の国歌「君が代」もこの音階が使われていると言われます。以下、Hariprasad Chaurasia氏(1938年生まれ)により笛で演奏されたラーガ ドゥルガーです。
琉球音階(沖縄音楽の音階)
似ているインドラーガは「ビハーグ」と言います。琉球音階に結構似ているので、聞いたらすぐわかると思います。以下、Shivkumar Sharma氏(1938-2022)によるサントゥールでのラーガ ベハーグの演奏です。
ヨナ抜き音階
似ているインドラーガは「ブーパーリー」と言います。世界中の音楽によくつかわれる音階で、日本で言えば「夕やけこやけ」などでお馴染みの音階ですよね。演歌にもよく使われると思います。以下、Malini Rajurkarさん(1941-2023)によるラーガ ブーパーリー(ヴォーカル)の演奏です。
皆さんはどう思われますか?似ているかどうか、是非コメントで教えてください!
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